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【Python】matplotlibの日本語対応

こんにちは、まっちです。

今回は、Pythonのmatplotlibライブラリを日本語対応させるためのメモです。

 

 

対象環境

私の環境で行った手順なので、対象環境を下記と想定します。

 ・PCはMac

 ・PythonパッケージはAnacondaにてインストール

 

手順

それでは、早速手順を紹介していきます。

 

①ttfファイルをDLする

 ttfファイルとは、フォントのデータが格納されたファイルで、日本語対応のフォントを配置してあげることで日本語が使用できるようになります。
 今回は下記のサイトより、"IPAexGothic"という無料フォントをダウンロードします。

 ■DLサイト
  https://ipafont.ipa.go.jp/node26#jp

 ■DLファイル
f:id:maaaaatch:20190120130834p:plain

ちなみに、Macにはデフォルトで"AppleGothic"という日本語対応フォントが用意されていますが、表示できる漢字が少ないです。

 

②ttfファイルをmatplotlibに取り込む

 ①でDLしたttfファイルをmatplotlibのフォントディレクトリに配置して、フォントを取り込みます。下記のコマンドを叩いてください。

cp ~/Downloads/ipaexg00301/ipaexg.ttf /anaconda3/lib/python3.6/site-packages/matplotlib/mpl-data/fonts/ttf

 

③matplotlibの設定ファイルを書き換える

 matplotlibを使用する際は、"IPAexGothic"フォントとなるよう、設定ファイルを書き換えます。

 (1)下記のコマンドを実行。

vi /anaconda3/lib/python3.6/site-packages/matplotlib/mpl-data

 (2)"i"を押下し編集モードにした後、”/font.family”で検索。

 (3)検索された行をすぐ下にコピー。先頭の”#”を外し、”sans-serif” → "IPAexGothic"へと書き換える。
f:id:maaaaatch:20190120155559p:plain

 (4)escボタン → ":wq"で変更を保存して終了。

④キャッシュ/ゴミファイルの削除

 キャッシュやゴミファイルが残っている場合、上記の設定がうまく反映されないことがあるため、下記のコマンドを実行する。

rm -f ~/.matplotlib/fontList.py3k.cache
rm -f ~/.matplotlib/fontList.json

手順は以上となります。

結果

 それでは、変更の結果を見てみましょう。

f:id:maaaaatch:20190120161914p:plain

タイトル、軸ラベル、凡例にも日本語が表示されるようになりました。



それでは〜